児童労働の撤廃と予防に取り組む国際協力NGO、認定NPO法人ACE(エース)です。
2024-12-09 ACE
こんにちは。
認定NPO法人ACE(エース)です。
ACEは、「世界の力を解き放つ -子どもたちに自由の力を。すべての人に変革の力を-」をパーパス(団体の存在意義)に掲げ、児童労働の撤廃と予防に取り組む国際協力NGOです。ガーナのカカオ生産地で危険な労働から子どもたちを守る活動を行いながら、児童労働を生まない社会構造をつくるために企業や政府とも協働しています。近年は日本での子どもの権利の普及にも取り組んでいます。
ACEは今年も、12月の「寄付月間」に合わせて活動への寄付を募る「冬募金」のキャンペーンを実施します。
12月は、大切な人にプレゼントを贈ったり、今年を振り返り来年に向けて想いを馳せるとき。 1億6000万人の子どもたちが児童労働をしている今、子どもたちの未来のために寄付を贈ってください。
ご協力のほど、どうぞよろしくお願いいたします。
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【ACE冬募金2024】
・受付期間:2024年12月1日(日)~2025年1月10日(金)
・目標金額:200万円
・ご寄付の方法:クレジットカード、銀行振込、郵便振替
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今、カカオの生産地で深刻な事態が…
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昨今のニュースで「カカオ危機(カカオショック)」としてカカオの価格高騰について報道されているように、年初からカカオ豆の価格は急騰しています。 2024年4月には2023年10月に比べて3倍以上になり、カカオの価格が銅より高くなったといわれています。 ガーナを含む西アフリカでは、気候変動や病害虫の被害、森林伐採、違法な金鉱採掘による土壌汚染などが原因で、カカオの収量が激減してしまっているのです。
ACEが5人のカカオ農家さんにヒアリングしたところ、5人中5人ともカカオの収量が減少しており、そのうち4人は昨年の半分以下に減少したとのこと。9袋(※カカオの麻袋1袋は64キロ)とれていたカカオが1袋に減ってしまった人もいて、状況は深刻です。
国際的な取引価格は大幅に高騰しているものの、農民に支払われるカカオの代金は低いままなので、もともと収入が低く生活が厳しいカカオ農家にとって、追い打ちをかけるような状況です。
このまま収入減が続くと、子どものために学用品を買ったり教育に投資するお金がなくなり、子どもを働かせる家庭が増えることが懸念されます。
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それでも、子どもたちの教育を支えたい
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カカオ農家の家計は厳しい状況ですが、ACEがプロジェクトを実施している村の3つの学校では、以前と変わらず子どもたちが学校に来てくれています。
それは、村の住民ボランティアである「子ども保護委員会」 (CCPC)の啓発活動の賜物であることも勿論ですが、ACEのスマイル・ガーナプロジェクトと現地の学校運営委員会(SMC) 、保護者で運営している学校給食も大きく貢献していると考えています。
給食は、ACEのプロジェクトが水・木・金、SMCと保護者が月・火で費用を負担しているのですが、保護者の多くがカカオの不作で家計が苦しく、給食費の負担が難しいとの声がありました。
そこでSMCは、なんとか子どもたちが継続して学校に通うことができるよう、保護者から毎月給食代を回収するのではなく、保護者にまとまった収入が入るカカオ収穫期に一括して回収するよう工夫することを約束してくれました。
苦しい状況ではありますが、子どもたちのことを第一に考え行動してくれる住民たちの底力を感じます。
ACEの活動はみなさまからのご寄付に支えられています。
子どもたちの教育を支えていくために、ご支援をよろしくお願いいたします!