2024年ワクチン支援の内容が決定しました。
2025-01-14 JCV
あけましておめでとうございます。
皆さまのご支援のおかげで、認定NPO法人 世界の子どもにワクチンを 日本委員会(JCV)は、2024年も総額1億2,348万9,371円分のワクチンおよび関連機器等を、ミャンマー、ラオス、ブータン、バヌアツの子どもたちに贈ることができました。
皆さまのあたたかいご支援に、心より感謝を申し上げます。
2024年支援総額:1億2,348万9,371円分
ミャンマー定期予防接種支援
●ワクチン
ワクチン、注射器等の購入
※経口ポリオ、不活化ポリオなど約5,000人分を予定。現地でワクチンを調達するため、種類や接種可能な人数などの詳細はUNICEF事務所により後日決定。
●コールドチェーンなど
冷凍庫、アイスライン保冷庫、コールドボックス、少数民族の保健機関育成・接種実施費用、技術アシスタンス費用、プログラム管理費用
ラオス定期予防接種支援
●ワクチン
経口ポリオワクチン 21万4,600人分
BCG(結核)ワクチン 20万5,600人分
TD(破傷風/ジフテリア)ワクチン 18万6,370人分
B型肝炎ワクチン 7万1,300人分
●コールドチェーンなど
注射器
ブータン定期予防接種支援
●ワクチン
経口ポリオワクチン 3万5,000人分
BCG(結核)ワクチン 7万人分
MMR(はしか/おたふく風邪/風疹)ワクチン 1万5,000人分
DPT(ジフテリア/百日咳/破傷風)ワクチン 3万人分
TD(破傷風/ジフテリア)ワクチン 4万5,000人分
B型肝炎ワクチン 4万人分
●コールドチェーンなど
注射器、使用済み注射器回収箱、温度計、コールドチェーンメンテナンス費用、診療所へのワクチン輸送費用、プログラム管理費用
バヌアツ定期予防接種支援
●ワクチン
不活化ポリオワクチン 1万1,500人分
五価(ジフテリア/百日咳/破傷風/B型肝炎/髄膜炎桿菌b型(Hib)による細菌性髄膜炎)ワクチン 2万8,000人分
MMR(はしか/おたふく風邪/風疹)ワクチン 2万2,500人分
●コールドチェーンなど
診療所へのワクチン輸送費用、看護師のトレーニング・プログラム管理費用
支援金額の内訳は以下の通りです。
ミャンマー:2,725万5,600円
ラオス:4,391万4,526円
ブータン:2,354万9,445円分
バヌアツ:2,876万9,800円分
また、最新の現地情報をお伝えいたします。
ミャンマー
2021年2月のクーデターから混沌とした状況が続く中、内戦から逃れる国内避難民に加えて、昨年は洪水も発生し、国民の約半数が人道支援を必要としています。
暫定政府からの物資が届かないまま、取り残されている少数民族地域の子ども5,000人にポリオ等のワクチンや、注射器・保冷庫などを贈り、今年も継続して地域のワクチン接種活動を支えます。
ラオス
山岳地帯の子ども達の命もしっかりと守るため、看護師やボランティアは未舗装の道を通って診療所のない村を訪問し、「出張ワクチン接種」を継続しています。
子どもの約半数は出張ワクチン接種を受けている状況の中で、ポリオの接種率は約92%(2023年)を達成し、民族や言語の壁を乗り越えて子どもの命を守る体制が広がってきました。
ブータン
支援で贈られたワクチンを子どもたちに届けるために、看護師はヒマラヤの険しい山を越えて、時には徒歩で8時間かけて集落へ向かい「出張ワクチン接種」を行っています。
日々積み重ねられた懸命な努力により、子どものワクチン接種率は99%を達成しています。医療スタッフがしっかりと接種を進め、1人でも多くの”ちいさな命”を守れるよう、継続した支援を進めてまいります。
バヌアツ
昨年10月に視察で訪問したレレパ島には電気がないため、必要なタイミングで子どもたちにワクチンを接種できるよう、支援で贈られたソーラー保冷庫が活躍していました。
12月に発生した地震により、首都ポートビラ市内のビル倒壊、土砂崩れなどによる道路の寸断、2つの貯水池が破壊されるなど大きな被害に見舞われています。感染症から子どもの命を守るため、できる限りの支援を届けてまいります。
東京マラソンのチャリティーランナーの皆さまを始め、私たちの活動にご支援いただいている皆さまに、あらためて感謝を申し上げます。
ワクチンで防げる感染症で1日4,000人の子どもたちが亡くなるという現状を少しでも改善するため、私たちはこれからも活動を続けます。
引き続き、あたたかいご理解とご協力を何卒よろしくお願いいたします。