スポーツレガシー事業 チャリティ・アンバサダー鹿野淳さんへ東京マラソン2021の感想を伺いました!
2022.04.29
いつも東京マラソン財団 スポーツレガシー事業へ温かいご支援ありがとうございます。
下線部リンク先:https://www.sportslegacy.jp/
スポーツレガシー事業チャリティ・アンバサダーの鹿野淳さんが東京マラソン2021に出場したので、当日に感じたことをお伺いしました!
東京マラソン2021振り返り
「今回、折り返し地点を超えてから、いつものように膝や脚に来る前に腰にきてしまったんです、痛みが。で、25kmあたりから本当にきつくて、途中で配布されたサロンパスひとつを30km地点までで一気に使い切りました(苦笑)。それくらい腰が痛くて・・・だからフィニッシュしてからむしろ脚にあまり痛みがなくて、リカバリーに時間を要する感じはなかったんですよね。それも自分の中で凄く残念ですけど。フルマラソンってフィニッシュ後の何日間か、自虐的に体の痛みを楽しむじゃないですか。あれが今回なかったのは若干悔しかったです。
僕、だいたい調子がいいとサブ4ぎりくらいで、そうじゃないと4時間15分くらい。
ですが、今回は4時間半になったんですよね。つまりは久しぶりのフルマラソンで、やはりペースが上がりませんでした。
しかしそんなにペースが激しく落ちたわけじゃないので、周りの景色はいつもと変わらないはずなんですけど、僕も含めてみんなオーバーペースだったような気がします。なので20kmを過ぎてから、バテてる人がいつも以上に多かったし、止まってる人も多かったし、あえいでいるみたいな感じで走っている人も多くて・・・きっとみんな久しぶりだからなのかな、こうやって苦しむことで久しぶりにフルマラソンを走れることを楽しんでるんじゃないかなって捉えてました。
なんかね・・・やっぱ久しぶり過ぎて勘が無くなってましたが、それも含めてすごい貴重な体験をさせていただきました。ありがとうございました!」
「実は東京マラソンの2週間前に開催されるはずだったフルマラソン大会にエントリーしていたんですけど、その大会が中止になり、その日から東京マラソンも駄目(中止or延期)なんだろうなというふうに正直思っていました。だけどそれから1週間経っても、(東京マラソン財団から)連絡もなかったし、残念な告知がなかったじゃないですか。それで「これ、もしかしたら行こうしてるんじゃないのか!?」って、俄然胸が熱くなりましたよ。」
「走っているときも、他のランナーの皆さんのコロナに対するリテラシーの高さを強く感じました。本当に細かいところが今までと違うんですよ。別のランナーを抜かしていくときも、今までみたいに体が当たってもいいやって抜かし方をする人が全くいなかったし、とにかく声を出さないですよね。みんなすごく静かに自分と戦って走っている感じだったから、雰囲気がだいぶ違いましたよね。どういう状況下で自分がマスクをしないで街を走っているのか、大好きな東京マラソンをどうやって成功に結びつけるのか、そういうことを踏まえて走っているのがよくわかるんです。
マラソン大会って、沿道とかランナー以外の世の中の人を巻き込んでいくことって重要なことだったとは思うんです。その意味で東京マラソンは世界有数の華やかな大会だと思います。だけど今回は沿道の参加を促さなかったし、実際に静かな大会だったわけです。だけど1ランナーとして全く寂しくなかったんです。
それは結局42.195kmを走るっていうことは、人に見られたいとか、人に褒められたいっていうことは全然無縁の世界を楽しむもので、かっこよく言うと自分との向き合い方とか戦いなんだなっていうことをあらためて教えてもらいましたね。あとは、やっぱりこの都会のど真ん中を、生粋の観光名所を車1台通らない中で、我が物顔でこうやって走れるわけじゃないですか。そのコースの中で、日常に追いたてられている街中が、苦しいときも楽しいときも全部自分だけのスペースになっているというのが、やっぱり素晴らしいことだなあと思いました。」
沿道に立っていたボランティアの皆さん
「東京マラソンって何よりも沿道を中心としたボランティアの方々のエネルギーとあたたかさに感動するんです。今回もそうでした。ただ今回だけ思ったのはーー特にひとりで立っているボランティアの方々から感じたのですがーー皆さんボランティアとして参加することに制限もあっただろうし、葛藤もあったのかなと思いました。
42.195キロを走っているとボランティアの人が一番自分の視界に入ってくるので、何を考えてるのかな?とか感じながら、いつも走っているんですね。
で、今まではボランティアの人が、「自分が雰囲気を作る大会なんだ」という意識で、凄く頑張って動いてくれて、ランナーに対しては必死に鼓舞してくれて、そして沿道の人に対しても自分の中で気づいたことを全部、言葉と体で表せていた、そういう色んな人間らしいコミュニケーションが垣間見えて、熱い思いを感じていたんです。
ですが、今回特に沿道に立つボランティアの人は、どう頑張るべきなのか? もしくは頑張りすぎちゃうと違反行為のような目立つ行為をしてる人に見え、自分が東京マラソンに迷惑をかけちゃうんじゃないのか? そういう線引きが多分難しくて、苦労したんじゃないかなって凄く感じました。
アスリートビブス(ナンバーカード)をもらう時に行ったEXPOのボランティアの方々には感動させられましたねえ。コロナ禍でのEXPOとかアスリートビブスをもらうのって新しいシステムだから、僕らランナーはどこに行ったらいいのか分からなくて戸惑うんですけど、「あっち行ってください」と無機質に言うのではなく、みんな「何かわかんないことあったら私のところへ来てねえ」みたいな感じで、とにかく優しいし人として接してくれるんですよ。あれはこういう状況下だからこそ胸に沁みました。
東京マラソンのボランティアは、いつ何時もすごいなぁって思いました。ここは特別な場所だなって、フルマラソンって特別な大旅行だなって、そのナビゲートをボランティアの方々は今まで以上にしてくれたなあと感動しました。」
チャリティ・アンバサダーとして
「東京マラソンチャリティは、東京マラソンを走りたいという気持ちとマラソンを通して社会貢献したいという気持ちからの寄付によって行われています。
正直、チャリティ参加のランナーは東京マラソンを走りたいという気持ちに軸があるかもしれません。それ自体は否定すべきことじゃないと思うんです、本能ですから。しかし、東京マラソンチャリティというチャリティを通して、社会が良くなるきっかけ、仕組みをぜひ知っていただき面白味を感じていただけたらと思います。
例えば、東京マラソン財団スポーツレガシー事業では、ダイヤモンドアスリートプログラムへの支援を通して、トップレベルのアスリートの強化や育成に大きく寄与しています。ダイヤモンドアスリートが活躍すると、寄付者としても自然と喜びが増え、さらにアスリートに興味が募ったり、寄付のつながりを感じられる出来事になるんです。
今回の大会では、車いす女子10キロの部で優勝した増田汐里さんが、東京マラソン財団スポーツレガシー事業が支援する車いす陸上教室の参加者だったということを聞きました。それってすごくストーリー性があることだと思うし、チャリティが産んだシナジーだと思いますし、僕のようなジャーナリストとしては興味が湧く仕組み、お話だなあと思いました。
今後も今まで以上に、寄付がどうやって社会とつながっているかということを東京マラソン財団にもっと発信してほしい!と思います。人の心が動くようなリアルなストーリーをさらに具体的に発信し、きっかけは東京マラソンを走りたいだけだったけど、チャリティに参加する意味がこんなにもあるんだということを多くのランナーに見つけてほしいと思うし、自分もアンバサダーとしてぜひ、その手伝いをさらにしていきたいと思います。これからもよろしくお願いします!」
東京マラソンチャリティランナー
今回のチャリティランナーに関しては、東京マラソン2020の権利移行した方だけの出走となりました。東京マラソン2020チャリティへのご支援ありがとうございました。
「チャリティランナー」と決定してから2年半ということもあり、実際にランナー受付でアスリートビブス(ナンバーカード)を受け取って、または応援メールを受信して、寄付先事業のことを思い出す機会になった方もいらっしゃるのではないでしょうか。
チャリティランナーとして初めて東京マラソンに参加した方も中にはいらっしゃるかと思いますが、2019大会までにチャリティランナーとして参加していただいた方には、ホスピタリティが今大会はなかったので、寄付先事業の方々と交流する機会もなく、実際に自分が払った寄付はどのように使われているんだろうと思われた方もいらっしゃるかと思います。
なので、引き続き各団体の公式ウェブサイトのレポート等を適宜ご覧ください。
チャリティに終わりはありません。本大会終了後も「RUN with HEART」内の各寄付先団体の公式ウェブサイト、あるいは日々のニュースをきっかけに、今一度自分自身の行動(寄付)が、団体を通して、誰かの幸せ・支えにつながるということを感じていただけたらと思います。
そのためにも、私たち東京マラソン財団チャリティ事業部は、引き続きRUN with HEART寄付募集プログラムを通して、皆さまに身近な社会貢献について考えていただく機会を創出してまいります。
▽東京マラソン財団チャリティ「RUN with HEART」公式ウェブサイト
▽東京マラソン財団スポーツレガシー事業公式ウェブサイト